第二種電気工事士 学科試験は計算問題が注目されがちですが、実は合否を分けるのは「暗記で確実に取れる分野を落とさないこと」です。複線図のルール、図記号の傍記、許容電流の数値、検査・法令の基準は、覚えてしまえば計算なしで得点できます。この記事では、そうした暗記分野の要点を「これだけは覚えたい」ポイントに絞って一覧で整理します。試験直前の総まとめや、テキスト学習の合間の確認に活用してください。
複線図の基本ルール
- 接地側電線は白色。電源から負荷(照明・コンセント)へ直接つなぐ
- 非接地側電線は黒色。スイッチを経由してから負荷へつなぐ
- スイッチは非接地側(黒)に入れる。接地側には入れない
- コンセントには接地側(白)と非接地側(黒)の両方を直接つなぐ
- 3路スイッチは0番端子どうしを電源・負荷側に、1・3番を渡り線でつなぐ
- リングスリーブ・差込形コネクタの数は接続点の電線本数で決まる
覚え方のコツは「負荷は白から、スイッチは黒から」という基本の流れを体に染み込ませることです。複線図は学科でも問われ、技能試験にも直結するため、実際に手を描いて練習しておくと確実な得点源になります。
図記号の傍記(これだけは覚える)
- コンセント:E(接地極付)・EL(接地極付漏電遮断器付)・LK(抜け止め形)・WP(防雨形)
- スイッチ:3(3路)・4(4路)・H(位置表示灯内蔵)・L(確認表示灯付)・A(自動点滅器)
- 点滅器の数字:2P(2極)などの傍記に注意
- 電動機:Mの記号。変圧器・コンデンサ・タイムスイッチも図記号で区別
- 照明:蛍光灯・白熱灯・ダウンライト・誘導灯の記号を見分ける
傍記の英字は「何を表すか」をセットで覚えるのがポイントです。WP=防雨(Weather Proof)、LK=抜け止め(Locking)のように、由来と結びつけると記憶に残ります。数が多いので、コンセント・スイッチ・照明とグループごとに整理しましょう。
許容電流と減少係数の数値
- 600Vビニル絶縁電線(単線):1.6mm→27A、2.0mm→35A、2.6mm→48A
- 電流減少係数:管内3本以下→0.70、4本→0.63、5〜6本→0.56
- コード(ゴム・ビニル):0.75mm²→7A、1.25mm²→12A、2.0mm²→17A
- 許容電流×電流減少係数=実際に流せる電流(端数は小数点以下切り捨て)
- 配線用遮断器(30A以下):定格の2倍で2分以内に動作
許容電流は数値そのものを暗記する必要があります。単線の1.6mm→27A、2.0mm→35Aはとくに頻出です。管内の電線本数が増えると減少係数がかかって許容電流が下がる、という関係もあわせて押さえておきましょう。
検査・法令の要点
- 竣工検査の順序:点検→絶縁抵抗測定→接地抵抗測定→通電(導通)試験
- 絶縁抵抗:対地電圧に応じた最小値の基準を暗記(区分ごとに数値が異なる)
- 絶縁抵抗計(メガー)で絶縁抵抗、接地抵抗計で接地抵抗を測定
- 単相3線式100V回路の遮断器:2極1素子(2P1E)を使い、中性線はN極(素子なし)へ
- 中性線にヒューズは施設できない(断線時に機器焼損の恐れ)
- 電気用品安全法:適合品にPSEマークが表示される
検査・法令は地味ですが、暗記すれば確実に取れる仕上げの得点源です。竣工検査の順序と絶縁抵抗の基準値、2P1Eの結線ルールは頻出なので、直前期に集中して覚えておくと安心です。
配電方式のまとめ
- 単相2線式:一般家庭の100V。電圧降下V=2Ir
- 単相3線式:100V/200V併用。中性線が断線すると小容量負荷に過電圧
- 三相3線式:工場・ビルの200V。電圧降下V=√3Ir、電力損失P=3I²r
- 低圧の区分:直流750V以下・交流600V以下
配電方式は計算とも絡みますが、「どの方式が何Vか」「電圧降下の公式」は暗記で対応できます。単相3線式の中性線断線で小容量の負荷に過電圧がかかる、という現象は頻出なのでセットで覚えておきましょう。
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