DCプランナー2級の学習で得点を左右するのが、確定拠出年金の税制・拠出限度額・6つの係数、そして土台となる公的年金・企業年金の要点です。制度が幅広く、数値要件や所得控除の種類が混同しやすいため、直前期にはこうした要点をまとめて見返せると心強いもの。この記事では、頻出ポイントを「これだけは覚えておきたい」形で一覧に整理します。試験直前の総まとめや、テキストの復習に活用してください。
確定拠出年金の3段階の税制メリット(最頻出)
- 拠出時:掛金は全額が小規模企業共済等掛金控除の対象
- 運用時:運用によって得られた収益(運用益)が非課税
- 給付時(一時金):退職所得控除の対象
- 給付時(年金):公的年金等控除の対象
- iDeCoの掛金:加入者本人が拠出し、本人の所得控除となる
「拠出=所得控除」「運用=非課税」「給付=退職所得控除または公的年金等控除」という3段階の構造は、DCを勧める根拠そのものです。丸暗記ではなく、各段階でどんな優遇があるかをセットで押さえましょう。
企業型DCと個人型(iDeCo)の違い
- 企業型DC:実施主体は事業主、掛金は事業主が拠出(規約により加入者拠出も可)
- 個人型(iDeCo):実施主体は国民年金基金連合会、掛金は加入者本人が拠出
- 企業型の加入対象:実施事業所の厚生年金被保険者(原則70歳未満)
- iDeCoの加入対象:国民年金の被保険者(第1号〜第3号など)
- 共通点:掛金確定・給付は運用実績で変動、運用リスクは加入者が負う
「誰が実施し、誰が掛金を出すか」を軸に整理すると、企業型と個人型を明確に区別できます。どちらも給付が運用実績で変動する点は共通です。
拠出限度額の主なパターン
- 第1号被保険者(自営業者等)のiDeCo:月額68,000円(国民年金基金・付加保険料と合算)
- 企業年金のない会社員のiDeCo:月額23,000円
- 企業型DCのみを実施する場合(他制度なし):事業主掛金は月額55,000円
- DB等の他制度を併用する企業型DC:月額55,000円−他制度掛金相当額(2024年12月以降)
- 限度額は被保険者の種別・他制度の有無で変わる点に注意
拠出限度額は種別・他制度の有無で細かく変わり、混同しやすい頻出ポイントです。2024年12月以降、DB併用時の企業型DCの限度額が「55,000円−他制度掛金相当額」に変わった点は要注意です。
制度ごとの所得控除の種類
- 確定拠出年金(iDeCo・企業型の加入者拠出):小規模企業共済等掛金控除
- 小規模企業共済:小規模企業共済等掛金控除
- 国民年金基金:社会保険料控除
- 国民年金・厚生年金の保険料:社会保険料控除
- 確定給付企業年金(DB)の従業員拠出:生命保険料控除
同じ「掛金」でも制度によって所得控除の種類が異なります。制度名と控除名を1対1で結びつけて覚えると、税制問題で取り違えを防げます。
老後資金計画の6つの係数(使い分け)
- 終価係数:今ある元本を運用したら将来いくらになるか
- 現価係数:将来の目標額に、今いくら用意すればよいか
- 年金終価係数:毎年積み立てたら将来いくら貯まるか
- 減債基金係数:目標額のために毎年いくら積み立てればよいか
- 資本回収係数:元本を取り崩して毎年いくら受け取れるか(借入の年間返済額)
- 年金現価係数:毎年受け取りたい年金額に、今いくら原資が必要か
「一括なら終価・現価」「毎年の積立なら年金終価・減債基金」「毎年の受取・取り崩しなら資本回収・年金現価」とグループで整理するのがコツです。問われているのが将来額か現在額か毎年額かを見極めれば、使う係数が決まります。
公的年金の頻出数値
- 老齢基礎年金の受給資格期間:10年(2017年8月に25年から短縮)
- 繰上げ受給の減額率:0.4%/月(2022年4月以降)
- 繰下げ受給の増額率:0.7%/月、繰下げ上限は75歳(2022年4月以降)
- 年金の支給:偶数月に年6回、前2か月分を支給
- 加給年金:厚生年金の被保険者期間240月(20年)以上が要件
公的年金は確定拠出年金の土台です。繰上げ・繰下げの増減率や受給資格期間などの数値は頻出なので、確実に暗記しておきましょう。金額など改定されうる数値は、公式サイトで最新の値を確認するのが安全です。
企業年金・退職給付制度の要点
- 確定給付企業年金(DB):給付が先に確定、企業が運用リスクを負う(DCと対照的)
- DBの類型:規約型(事業主が実施)と基金型(別法人の企業年金基金が実施)
- 中小企業退職金共済(中退共):掛金は事業主が全額負担、国の助成あり
- 国民年金基金:第1号被保険者が対象、掛金は社会保険料控除
- 退職所得控除:勤続20年超は800万円+70万円×(勤続年数−20年)
DBとDCの違いは「何が確定するか(給付か掛金か)」「誰がリスクを負うか」で整理すると明確です。企業年金の各制度は掛金負担や所得控除が異なるので、制度ごとに要点を押さえましょう。
直前チェック:混同しやすいポイント
- DB(給付確定・企業がリスク) vs DC(掛金確定・加入者がリスク)
- 企業型DC(事業主が拠出) vs iDeCo(本人が拠出)
- 小規模企業共済等掛金控除(DC・小規模共済) vs 社会保険料控除(国民年金基金)
- 繰上げ0.4%/月(減額) vs 繰下げ0.7%/月(増額)
- 年金終価・減債基金(積立) vs 資本回収・年金現価(取り崩し・受取)
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ここで整理した要点は、ケンテイラボのDCプランナー2級対策316問で繰り返し演習することで定着します。確定拠出年金の税制・拠出限度額の分野に絞り込んで弱点を潰し、係数表や公的年金の数値を問う問題を重点的に解けば、頻出ポイントが確実な得点力になります。早見表で全体像をつかんだら、登録不要・完全無料の問題演習で仕上げましょう。スマホからスキマ時間に取り組み、DCプランナー2級の合格を確実なものにしてください。