チーズプロフェッショナル試験の山場は、世界各国の代表チーズを「銘柄×産地×タイプ×原料乳」で覚えることです。本記事では主要生産国ごとに代表チーズと特徴、GI制度のポイントを一覧で整理しました。詳しい学習法は勉強法ガイドに譲り、ここでは暗記の総点検に使える要点だけをまとめます。
まず押さえるGI制度の用語
- AOP(フランス):原産地呼称保護。産地・製法が厳格に定められた最上位の保護
- DOP(イタリア):AOPに相当するイタリアの原産地保護呼称
- IGP:地理的表示保護。AOP/DOPより産地との結びつきがやや緩やか
- 押さえ方:『AOP=フランス、DOP=イタリア、いずれも原産地を守る仕組み』とセットで記憶
フランス(最重要・暗記量最大)
- 白カビ:カマンベール・ド・ノルマンディ(ノルマンディ/牛乳/AOP)
- 白カビ:ブリー・ド・モー(イル・ド・フランス/牛乳/AOP)
- 青カビ:ロックフォール(南仏/羊乳/AOP・洞窟熟成)
- ウォッシュ:エポワス(ブルゴーニュ/牛乳/強い香り)
- ウォッシュ:マンステール、ポン・レヴェック
- シェーヴル(山羊乳):サント・モール・ド・トゥーレーヌ、クロタン・ド・シャヴィニョル
- ハード:コンテ、ボーフォール(サヴォワなど山岳/牛乳/AOP)
イタリア(DOP銘柄が多い)
- ハード:パルミジャーノ・レッジャーノ(長期熟成/削って使う代表格/DOP)
- ハード:グラナ・パダーノ(生産地域が広い大型ハード/DOP)
- 青カビ:ゴルゴンゾーラ(ドルチェ=甘口/ピカンテ=辛口)
- フレッシュ:モッツァレラ・ディ・ブッファラ(水牛乳/パスタフィラータ製法)
- 羊乳:ペコリーノ(ロマーノなど地方ごとに存在)
- 覚え方:『パルミジャーノとグラナ・パダーノはどちらも大型ハード』と対で記憶
スイス(山のハードチーズ)
- エメンタール:大きな気孔(チーズアイ)が特徴のハード
- グリュイエール:フォンデュに使われる山のハードチーズ
- 覚え方:『スイス=山=大型ハード=フォンデュ』のイメージで束ねる
イギリス
- チェダー:チェダリング製法で作られる代表的なハード系
- スティルトン:イギリスを代表する青カビチーズ
- 覚え方:『青カビの三大=ロックフォール(仏)・ゴルゴンゾーラ(伊)・スティルトン(英)』
オランダ・スペインなど
- オランダ:ゴーダ、エダム(赤いワックスで覆われた球形)
- スペイン:マンチェゴ(ラ・マンチャ地方/羊乳)
- ギリシャ:フェタ(塩水熟成/羊乳・山羊乳)
- 北欧:ブラウンチーズ(ホエイを煮詰めた独特のチーズ)
日本のチーズ
- 国産ナチュラルチーズ:北海道を中心に生産が広がる
- プロセスチーズ:ナチュラルチーズを加熱・乳化して作る、日本で普及した形態
- 覚え方:『ナチュラル=熟成が進む/プロセス=加熱して品質を安定させる』
原料乳でグループ化して総点検
- 羊乳:ロックフォール、マンチェゴ、ペコリーノ
- 山羊乳(シェーヴル):サント・モール、クロタン・ド・シャヴィニョル
- 水牛乳:モッツァレラ・ディ・ブッファラ
- 牛乳:カマンベール、ブリー、コンテ、ゴーダ、チェダーなど大半のチーズ
タイプ別の代表チーズで横串を通す
- 白カビ:カマンベール(仏)、ブリー(仏)
- 青カビ:ロックフォール(仏)、ゴルゴンゾーラ(伊)、スティルトン(英)
- ウォッシュ:エポワス(仏)、マンステール(仏)、ポン・レヴェック(仏)
- ハード:コンテ(仏)、パルミジャーノ・レッジャーノ(伊)、グリュイエール(瑞)
- フレッシュ:モッツァレラ(伊)、フェタ(希)
- 覚え方:『国別』と『タイプ別』の両方向で銘柄を引き出せるようにする
国別に覚えたあとは、タイプ別にも横串を通しておくと、二次のテイスティングで『どのタイプか』を判別する力にもつながります。同じ青カビでも国によって個性が異なる、といった比較の視点を持つと理解が深まります。
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