アロマテラピー検定1級は、公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)が主催するアロマテラピーの上級検定です。60問・35分・正答率80%以上が合格基準で、2級の範囲に加えて「アロマテラピーのメカニズム」「ビューティ&ヘルスケア」「歴史」「関係法律」「30種類の精油プロフィール」が出題されます。範囲は広いですが公式テキストに沿って出題されるため、計画的な学習で十分に独学合格が狙える試験です。本記事では、出題範囲9分野ごとの学習ポイント、勉強スケジュールのモデルケース、公式テキストの使い方、つまずきやすいポイントまでを網羅的に解説します。
アロマテラピー検定1級とは
アロマテラピー検定は、AEAJが「正しい知識を持って安全にアロマテラピーを楽しむ人を増やす」ことを目的に実施している民間資格です。1級は2級の上位レベルにあたり、生活への活用にとどまらず、心身への作用メカニズム・歴史・法律・30種類の精油プロフィールという幅広い知識を扱います。受験資格に制限はなく、年齢・性別・経験を問わず誰でも受験可能。受験料は6,600円(税込)で、2級と1級を併願受験することもできます。
1級を取得するメリットは大きく3つあります。1つ目は、生活へのアロマ活用の幅が大きく広がること。30種類の精油の特徴を知ることで、目的に応じたブレンドや使い分けが自在にできるようになります。2つ目は、上位資格(アロマテラピーアドバイザー・アロマセラピスト・アロマブレンドデザイナーなど)への必須ステップとなること。AEAJ認定資格はすべて1級合格が前提です。3つ目は、サロン業務・販売職・介護福祉現場など、アロマを仕事に活かしたい方の基礎力の証明になることです。
試験の基本情報
- 出題数:60問(マークシート式・4択)
- 試験時間:35分
- 合格基準:正答率80%以上(48問以上正解)
- 主催:公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)
- 受験料:6,600円(税込)
- 受験形式:インターネット試験(自宅受験・CBT方式)
- 受験資格:年齢・性別・経験などの制限なし
- 実施時期:年2回(5月・11月)
- 併願受験:2級と同時受験可能(受験料は別途)
60問を35分で解くため、1問あたり35秒のペースになります。マークシート式とはいえ、迷う問題が続くと時間が足りなくなりやすい設計です。また合格基準が80%(48問以上)と高く、苦手分野が1つあると一気に合格ラインを下回るリスクがあります。「全分野で安定して8割以上を取る」ことを目標に、苦手を残さない学習が必要です。
出題範囲9分野と配点の目安
アロマテラピー検定1級の出題は、AEAJ公式テキストの章立てに沿って大きく9分野に分けられます。当サイト(ケンテイラボ)に収録している全375問の対策問題を分野別に集計すると、以下のような出題比率の目安が見えてきます。
- ① アロマテラピーの基本:約8%(定義・目的・基礎概念)
- ② きちんと知りたい、精油のこと:約12%(精油の特性・抽出方法・化学成分)
- ③ アロマテラピーの安全性:約10%(希釈濃度・禁忌・保管)
- ④ アロマテラピーを実践する:約12%(芳香浴・沐浴・トリートメント・基材)
- ⑤ アロマテラピーのメカニズム:約10%(嗅覚経路・自律神経・内分泌系)
- ⑥ アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア:約8%(スキンケア・ヘアケアへの応用)
- ⑦ アロマテラピーの歴史をひもとく:約8%(人物・時代区分)
- ⑧ アロマテラピーに関係する法律:約7%(薬機法・医師法・あはき法)
- ⑨ 精油のプロフィール(対象30種類):約25%(最大の難関分野)
⑨の精油プロフィールだけで全体の約4分の1を占め、加えて②③④⑤など精油関連の分野も多いため「精油まわり」の理解が合格のカギになります。一方、⑦歴史・⑧法律は出題数こそ少ないものの覚える内容が決まっているため得点しやすい分野でもあります。「精油プロフィールを徹底的に固め、歴史・法律で取りこぼさない」が基本戦略になります。
分野別の学習ポイント
① アロマテラピーの基本(約60問中5問程度の出題)
AEAJによるアロマテラピーの定義、目的、補完代替療法としての位置づけなどを扱う導入分野です。出題数は少ないものの、すべての応用分野の前提となる土台になるため、最初にしっかり押さえておきたい範囲です。
- AEAJのアロマテラピー定義(精油を用いた自然療法)
- アロマテラピーの目的(リラクゼーション・健康維持・ストレス緩和・美容など)
- 補完代替療法としての位置づけ
- メディカルアロマと一般的アロマの違い
- 世界各国のアロマテラピーの傾向(イギリス系・フランス系の違い)
② きちんと知りたい、精油のこと(約60問中7問程度の出題)
精油の物理的特性、抽出方法、化学成分などを扱う精油の基礎理論分野です。「抽出方法と対象植物のセット」「主な化学成分の分類と作用」が頻出ポイントです。
- 精油の特徴:揮発性・親油性・芳香性・引火性
- 水蒸気蒸留法:最も一般的な抽出方法(ラベンダー・ペパーミントなど多くの精油)
- 圧搾法:柑橘系の果皮(オレンジ・レモン・グレープフルーツなど)
- 揮発性有機溶剤抽出法:アブソリュート(ジャスミン・ローズなど)
- 超臨界流体抽出法:CO2を使った最新の抽出法
- 油脂吸着法:古典的な方法(現在ほぼ使われない)
- 化学成分の分類:モノテルペン炭化水素類・エステル類・アルコール類・ケトン類など
- 精油の保存方法:遮光瓶・冷暗所・キャップ閉栓・1年以内の使用
③ アロマテラピーの安全性(約60問中6問程度の出題)
希釈濃度・皮膚刺激・光毒性・使用禁忌などのリスク管理を扱う分野です。アロマテラピーを安全に行うための必須知識で、実生活でも役立つ実用性の高い分野です。
- 原液使用の禁止:精油は必ず希釈して使う
- 希釈濃度の目安:ボディトリートメント1%以下、フェイス0.5%以下
- 光毒性(光感作):柑橘系(ベルガモット・レモンなど)の使用後の日光曝露注意
- 皮膚刺激:シナモン・クローブなど刺激の強い精油
- 妊娠中の禁忌:ローズマリー・セージ・ペパーミントなど特定精油の使用注意
- 乳幼児・高齢者への配慮:濃度を下げる・芳香浴中心にする
- ペットへの影響:猫は精油の代謝が苦手で特に注意
- 保管方法:直射日光・高温多湿を避け、子どもの手の届かない場所に
④ アロマテラピーを実践する(約60問中7問程度の出題)
精油を実生活で活用するための具体的な方法・基材・希釈濃度計算などを扱う実践分野です。「方法ごとに必要な基材」「希釈濃度の計算式」が頻出です。
- 芳香浴法:ディフューザー・アロマライト・ティッシュ・コットンなど
- 沐浴法:全身浴・半身浴・手浴・足浴。植物油や天然塩で希釈してから湯に
- 吸入法:蒸気吸入・ハンカチ吸入。喘息の方は注意
- 湿布法:温湿布(肩こり・腹痛)・冷湿布(捻挫・打撲)
- トリートメント法:植物油で希釈した精油を皮膚に塗布
- 基材(植物油):スイートアーモンド油・ホホバ油・マカデミアナッツ油など
- 基材(水性):精製水・芳香蒸留水・無水エタノール
- 基材(固形):ミツロウ・シアバター(クリーム・リップ作りに使用)
- 希釈濃度の計算:精油1滴=0.05ml、1%濃度なら30mlの植物油に6滴
⑤ アロマテラピーのメカニズム(1級ならではの理論分野)
精油成分が嗅覚から脳に伝わる経路、皮膚からの吸収経路、自律神経・内分泌系・免疫系への作用などを扱う1級ならではの理論分野です。図で覚えるのが効率的で、文字情報だけだと混乱しやすいので注意しましょう。
- 嗅覚経路:鼻腔 → 嗅上皮 → 嗅細胞 → 嗅神経 → 嗅球 → 大脳辺縁系(扁桃体・海馬)
- 皮膚経路:表皮 → 真皮 → 毛細血管 → 全身循環
- 自律神経への影響:交感神経と副交感神経のバランス調整
- 内分泌系への影響:視床下部・下垂体を介したホルモン分泌調整
- 免疫系への影響:NK細胞活性・免疫力サポート
- 香りと記憶(プルースト現象):嗅覚は感情と記憶に直結する唯一の感覚
⑥ アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア(応用分野)
美容・健康分野での精油活用法を扱う応用分野です。スキンタイプ別の精油選択、女性特有の不調へのケア、ストレス・睡眠改善など、実生活への応用問題が中心です。
- スキンケア:肌タイプ別(乾燥肌・脂性肌・敏感肌)の精油選択
- ヘアケア:頭皮ケア・髪のツヤだし向きの精油
- ボディケア:むくみ・冷え性・肩こり対策
- リラクゼーション・睡眠改善:ラベンダー・カモミールなど
- 女性特有の不調(PMS・更年期):クラリセージ・ゼラニウムなど
- ストレスケア:ベルガモット・イランイランなど
⑦ アロマテラピーの歴史をひもとく(約60問中5問程度の出題)
アロマテラピーの世界史を扱う知識問題分野です。出題は少ないものの、人物名と功績の組み合わせが頻出するため確実に得点したい分野です。
- 古代エジプト:ミイラ作り・神事に芳香植物を使用
- 古代ギリシャ:ヒポクラテス(医学の父)・テオフラストス(植物学の父)
- 古代ローマ:ガレノス(コールドクリームの発明)
- 中世ヨーロッパ:修道院での芳香療法・ペスト対策
- 近代:ルネ・モーリス・ガットフォセ(「アロマテラピー」の名付け親・1937年)
- ジャン・バルネ博士:医療現場での精油活用を研究
- マルグリット・モーリィ:ホリスティックなアロマテラピーを体系化
- ロバート・ティスランド:英国にアロマテラピーを広めた人物
- 日本でのアロマテラピー普及:1980年代以降
⑧ アロマテラピーに関係する法律(約60問中4問程度の出題)
精油の販売・使用・サービス提供にかかわる法律を扱う分野です。サロン開業や販売業務を行う際のコンプライアンス知識として重要で、出題範囲は限定的なので確実に得点しましょう。
- 薬機法(旧薬事法):化粧品・医薬部外品・医薬品の区分と精油の位置づけ
- 医師法:診断・治療行為はアロマセラピストには禁止
- あん摩マッサージ指圧師法(あはき法):医療行為にあたるマッサージの禁止
- 美容師法:髪を切る・染める行為は美容師資格が必要
- 製造物責任法(PL法):手作り化粧品の販売時の注意
- 景品表示法:効能効果の誇張表現の禁止
⑨ 精油のプロフィール(最重要・対象30種類)
アロマテラピー検定1級の最重要分野です。2級の11種類に加え、19種類が追加されて合計30種類の精油について「学名」「科名」「抽出部位」「抽出方法」「主な作用」「香りの特徴」「注意事項」を覚える必要があります。出題数が圧倒的に多く、ここを取りこぼすと合格は厳しくなるので、優先度を最高にして取り組みましょう。
1級で追加される19種類の精油
- イランイラン:バンレイシ科・花・水蒸気蒸留法・甘くエキゾチックな香り
- クラリセージ:シソ科・花と葉・水蒸気蒸留法・スパイシーで温かみのある香り
- グレープフルーツ:ミカン科・果皮・圧搾法・爽やかな柑橘香(光毒性あり)
- サイプレス:ヒノキ科・葉と球果・水蒸気蒸留法・森林系の落ち着いた香り
- サンダルウッド:ビャクダン科・心材・水蒸気蒸留法・甘くウッディな香り
- ジャーマンカモミール:キク科・花・水蒸気蒸留法・甘くフルーティな香り
- ジャスミン(アブソリュート):モクセイ科・花・揮発性有機溶剤抽出法・濃厚なフローラル香
- ジュニパーベリー:ヒノキ科・球果・水蒸気蒸留法・スッキリした森林香
- スイートマージョラム:シソ科・葉・水蒸気蒸留法・温かみのあるハーブ香
- ネロリ:ミカン科・花・水蒸気蒸留法・上品なフローラル香
- パチュリ:シソ科・葉・水蒸気蒸留法・土を思わせる重い香り
- ブラックペッパー:コショウ科・果実・水蒸気蒸留法・スパイシーで刺激的
- ベチバー:イネ科・根・水蒸気蒸留法・土の深みのある香り
- ベンゾイン(レジノイド):エゴノキ科・樹脂・揮発性有機溶剤抽出法・甘いバニラ様
- ミルラ(マー):カンラン科・樹脂・水蒸気蒸留法・スモーキーで深い香り
- メリッサ:シソ科・葉・水蒸気蒸留法・レモンを思わせる柑橘ハーブ香
- ラベンダー(特に重要):シソ科・花・水蒸気蒸留法・万能精油
- レモングラス:イネ科・葉・水蒸気蒸留法・力強い柑橘香
- ローズ(ダマスクローズ)アブソリュート/オットー:バラ科・花・揮発性有機溶剤抽出法/水蒸気蒸留法
覚えるコツは「精油名 × 学名 × 科名 × 抽出部位 × 抽出方法 × 香りの特徴」を1セットでカード化すること。スマホアプリやフラッシュカードで反復するのが効率的です。「香りテスト」も実施されるため、可能であれば実物の精油を購入して香りと知識を結びつけましょう。
勉強スケジュールのモデルケース
アロマテラピー検定1級の学習期間は、アロマの予備知識量や1日に確保できる学習時間によって変わります。完全初学者なら2〜3ヶ月、2級範囲を学習済みの方なら1〜2ヶ月が目安です。以下の3パターンから自分に合うスケジュールを選んでください。
【4週間集中コース】1日1〜2時間
- 1週目:公式テキストを通読、①②③④を集中暗記
- 2週目:⑨精油プロフィール30種類を毎日4〜5種ずつ暗記
- 3週目:⑤メカニズム・⑥ビューティ&ヘルスケア・⑦歴史・⑧法律を読み込み
- 4週目:分野別問題演習+ランダム模試で正答率80%安定を確認
ある程度アロマに親しんでいる方や、2級と併願受験する方向け。1日1〜2時間×28日=合計28〜56時間の学習量。短期間に詰め込むため、精油プロフィールの暗記カードを通勤時間に反復するなどスキマ時間の活用が成功の鍵になります。
【2ヶ月標準コース】1日30分〜1時間
- 1〜2週目:公式テキストの①②を読み込み、ノートに重要ポイントを整理
- 3〜4週目:③④の安全性・実践方法を学習、希釈濃度の計算練習
- 5〜6週目:⑨精油プロフィール30種類を集中暗記
- 7週目:⑤⑥⑦⑧の応用分野を読み込み+分野別問題演習
- 8週目:模擬試験形式で全分野を時間内に解く練習+苦手分野の総復習
アロマ初学者向けの最も標準的なコース。1日30分〜1時間×60日=合計30〜60時間の学習量。仕事や家事と両立しながらでも無理なく合格レベルに到達できます。週末にまとまった時間が取れる方は、平日30分・週末2時間の配分が効率的です。
【3ヶ月じっくりコース】1日20〜30分
- 1〜3週目:公式テキスト①②を音読しながら読み込む
- 4〜6週目:③④の安全性・実践方法を毎日少しずつ学習
- 7〜9週目:⑨精油プロフィールを毎日2〜3種ずつ覚える、復習も同時に行う
- 10〜11週目:⑤⑥⑦⑧をビジュアル中心に整理
- 12週目:分野別演習+ランダム模試+直前1週間の追い込み
完全初学者・アロマ未経験の方向け。1日20〜30分×90日=合計30〜45時間。長期間に分散することで精油プロフィールの知識が記憶に深く定着します。「短期集中は苦手」「コツコツ型」の方におすすめです。
効率的な学習ステップ
ステップ1:公式テキストを1度通読する(所要1〜2日)
まずは細かい暗記をせずに、AEAJ公式テキストを最初から最後まで通読します。目的は「全体像を把握すること」と「自分が知らない分野・苦手な分野を特定すること」。マーカーを引きすぎず、章のタイトルと構成を意識して読むのがコツです。
ステップ2:精油プロフィール30種類を集中暗記する(所要2〜3週間)
全体の25%を占める⑨に最も時間を割きます。「精油名 × 学名 × 科名 × 抽出部位 × 抽出方法 × 香り」を1セットにしたカードを作成し、毎日反復しましょう。エクセルやNotionで一覧表を作るのも効果的です。1日に新規3〜5種+復習10種というペースが標準です。
ステップ3:メカニズムを図で覚える(所要3〜5日)
⑤のメカニズムは、断片的に覚えると混乱します。「嗅覚経路」「皮膚経路」をそれぞれフローチャートにまとめ、流れで暗記しましょう。鼻 → 嗅上皮 → 嗅細胞 → 嗅神経 → 嗅球 → 大脳辺縁系という順序は丸暗記必須です。
ステップ4:歴史と法律を整理する(所要3〜5日)
⑦の歴史は「人物 × 時代 × 功績」、⑧の法律は「法律名 × 規制対象 × 禁止事項」をそれぞれ表で整理。出題範囲が限定的なため、丸暗記してしまえば確実に得点源にできます。
ステップ5:問題演習で実力を確認(所要1週間)
ある程度知識が入ったら、分野別の演習問題で正答率を測定します。80%を超えていない分野はテキストに戻って復習。本サイト(ケンテイラボ)の375問は本番の出題傾向に合わせて分野別に整理されているので、苦手分野の特定と克服に使えます。
ステップ6:模擬試験で本番形式に慣れる(所要直前3日間)
ランダム出題モードで60問・35分の本番形式に挑戦し、時間配分の感覚を掴みます。1問あたり35秒のペースを体感し、わからない問題は飛ばす判断力も鍛えます。最低3回は通しで解いておきましょう。
公式テキストの活用ポイント
アロマテラピー検定にはAEAJ公式テキストと公式問題集があり、試験問題はこの公式テキストの内容から出題されます。市販のアロマ書籍で勉強するよりも、公式テキストを徹底的に読み込む方が効率的です。さらに「アロマテラピー検定 公式精油セット」を併用すれば、香りテストの対策にもなります。
- 公式テキストの章立てに沿って学習を進める(オリジナル順序で勉強しない)
- 図表は写真を撮ってスマホで見返せるようにする
- 公式精油セットを併用し、香りと知識をリンクさせる
- 公式テキストに載っていない情報は試験に出ないと割り切る
- AEAJ公式問題集は本番形式に近いので必ず1周は解く
受験者がつまずきやすいポイント
つまずき1:30種類の精油名と特徴が覚えられない
カタカナの精油名(ベチバー・ベンゾイン・パチュリなど)は、音読しながら書いて覚えるのが最も効果的です。1度に全部覚えようとせず、「今日は柑橘系3種」など系統で区切って毎日反復しましょう。
つまずき2:抽出方法と精油の組み合わせが混乱する
「圧搾法=柑橘の果皮」「揮発性有機溶剤抽出法=ジャスミン・ローズ・ベンゾイン」のような典型的な対応関係を優先して覚え、例外的なものは後回しにしましょう。表にまとめて壁に貼っておくと自然と覚えられます。
つまずき3:嗅覚経路の順番がわからなくなる
「鼻 → 嗅上皮 → 嗅細胞 → 嗅神経 → 嗅球 → 大脳辺縁系(扁桃体・海馬)」は1級頻出の最重要フローです。手で何度もフローチャートを描く練習が一番です。視床下部・下垂体への伝達も合わせて覚えておきましょう。
つまずき4:歴史上の人物と功績が紐づかない
「ガットフォセ=アロマテラピー命名・フランス」「ジャン・バルネ=医療現場・フランス」「マルグリット・モーリィ=ホリスティック・オーストリア出身」「ティスランド=英国普及」のように、人物 × 国 × 功績を1セットでカード化するのがコツです。
つまずき5:本番で時間が足りなくなる
35分で60問は1問あたり35秒。一見余裕がありそうですが、迷う問題が3〜4問続くとあっという間に時間がなくなります。模擬試験で「迷ったら30秒以内に決断して次へ進む」訓練を徹底しましょう。後で見直す問題には印を付け、最後にまとめて検討するのが時間配分の鉄則です。
受験当日の流れと持ち物
アロマテラピー検定1級は、自宅から受験できるインターネット試験(CBT方式)です。当日のスケジュール例と準備するものをまとめます。
当日のスケジュール例
- 受験票・案内メールに記載された開始時刻の10分前にPCの前に着席
- 本人確認・受験環境の確認
- 試験開始:60問を35分で解答
- 試験終了:自動採点で合否が即時に表示される場合あり
- 後日:合否結果と認定書類が郵送・電子配信
準備リスト
- PC(推奨環境はAEAJの公式案内を確認)
- 安定したインターネット回線
- 受験票・受験番号・パスワード
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
- メモ用紙・筆記用具(試験形式によって使用可否は確認)
- 静かに集中できる環境(家族にも事前に伝える)
- 公式テキスト(直前確認用)
試験当日のテクニック
- 1問あたり35秒の感覚を意識し、迷ったら印をつけて先に進む
- 精油問題は迷ったら「科名」「抽出方法」から逆算して絞り込む
- 選択肢の中で「明らかに違う」ものを2つ消すだけで正答率が大きく上がる
- 見直しは正答率の低い精油プロフィール・歴史を優先する
- マークシート(解答画面)の入力ミスに注意
- 試験前日は詰め込みすぎず、十分な睡眠を取って体調を整える
- 当日朝は軽食を取り、空腹で集中力が落ちないようにする
合格後にできること・次に取るべき資格
アロマテラピー検定1級に合格すると、合格認定証が発行されます。AEAJ会員となり所定の講習を修了すれば、アロマテラピーアドバイザー資格を取得でき、そこからさらに上位のプロフェッショナル資格へとステップアップできます。
1級合格後におすすめの資格・進路
- アロマテラピーアドバイザー:1級合格+AEAJ入会+講習会修了で取得可能
- アロマブレンドデザイナー:精油のブレンド技術を学ぶ専科資格
- アロマハンドセラピスト:ハンドトリートメントを学ぶ専科資格
- アロマセラピスト:トリートメント技術を学ぶプロ向け資格
- アロマテラピーインストラクター:講師として教えるための資格
- ナードジャパン認定資格:メディカルアロマ系のプロ資格
1級で「アロマテラピーの理論的基礎」を固めたら、次はアロマテラピーアドバイザーで仕事として活かす準備を整えるのが王道のステップアップ。サロン勤務や講師活動を目指す方は、アロマセラピスト・アロマテラピーインストラクターまで取得すれば、職業として確立しやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. 完全初学者でも合格できますか?
A. はい、十分に可能です。実際にアロマテラピーの経験がほとんどない方でも、公式テキストをしっかり読み込み、30種類の精油プロフィールを体系的に覚えれば合格基準(80%)には到達できます。2〜3ヶ月の学習期間を確保することをおすすめします。
Q. 2級と1級を併願受験するのはおすすめですか?
A. 2級と1級は出題範囲が大きく重なるため、併願受験は効率的な選択肢です。費用面では2回分の受験料がかかりますが、片方だけが不合格になっても他方が取得できる安心感があります。学習量を確保できる方には併願をおすすめします。
Q. 試験に落ちた場合、再受験は可能ですか?
A. 可能です。次回開催時(年2回・5月・11月)に改めて申し込みをして再受験できます。受験料は再度支払いが必要ですが、回数制限はありません。
Q. 公式精油セットは購入した方がよいですか?
A. 試験に「香りテスト」が含まれる場合があるため、対象精油の香りを実際に体験しておくことを強くおすすめします。AEAJ公式の精油セット(1級用・2級用)は試験対象を網羅しているので、香り対策には最適です。
Q. 公式テキスト以外に参考書は必要ですか?
A. 基本的にはAEAJ公式テキストと公式問題集だけで十分です。試験は公式テキストの内容から出題されるため、市販のアロマ書籍を追加で読むよりも、公式教材を徹底的に読み込む方が合格への近道です。
Q. 30種類の精油が多すぎて覚えきれません。コツはありますか?
A. まずは2級範囲の11種類を完璧に覚え、残り19種類を「柑橘系」「フローラル系」「ハーブ系」「樹脂・ウッディ系」「スパイス系」など系統別にグループ化して覚えていくのがコツです。1日3〜5種ずつ、毎日繰り返すことで2〜3週間で習得できます。
Q. インターネット試験はどんな環境で受ければいいですか?
A. 静かで集中できる自宅環境が基本です。安定したインターネット回線、PC、Webカメラ(必要な場合)を準備し、家族にも試験中であることを伝えておきましょう。試験中の離席・カメラ外などは原則NGです。
ケンテイラボでの実力チェック方法
ケンテイラボでは、アロマテラピー検定1級対策問題を全375問・無料で公開しています。本番と同じ4択マークシート形式で、出題範囲9分野を網羅。学習ステップに合わせて以下の使い方がおすすめです。
- 学習初期:分野別演習で苦手分野を特定する
- 学習中期:間違えた問題だけを繰り返し解く「復習モード」で弱点を克服
- 学習後期:ランダム出題で60問・35分の本番形式に慣れる
- 直前期:全375問を通しで2〜3周し、正答率90%以上を目指す
登録不要・完全無料で利用できるため、公式テキストの学習と並行して気軽に問題演習を取り入れられます。スキマ時間にスマホからアクセスして、合格基準(80%)を確実にクリアできる実力を身につけましょう。